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仕事を知る

仕事紹介

多岐にわたる三井物産フィナンシャルマネジメントの経理・財務、という仕事。
主要な部門の業務を社員がご紹介します。

約定プロセス

約定プロセス業務のミッションは、三井物産の営業部門と密接に連携しながら、一つひとつの取引に対して適切な経理処理を行うことです。総合商社では多種多様な取引を、国境を越えて行っています。通貨や取引先も様々で、取引内容は複雑になることもあります。そこで営業担当者が結ぼうとする取引が、「会計基準や税法に照らしてどのような処理になるのか」、「為替や金利面で気を付けることはないか」、「三井物産にとって不利な条件になっていないか」等を、経理の専門家の立場から確認・判断し、適切に処理をしていきます。

こんな業務を行います
メンバーは金属資源・エネルギー・機械・プロジェクト・食料・化学品など、業種・商材ごとに担当をもち、日々の業務では、取引に基づいて発生する損益を、正しく会社の帳簿に反映させていきます。その中でも難易度の高い取引では、リスクを事前に防ぐために、契約成立の前に営業担当者から相談を受けるケースもあります。そこで問題になりそうな点について、経理の観点から一つずつ整理し、適切なアドバイスをしていきます。そして最終的には社内外に公表できる適正な会計・税務情報に整えていきます。
こんな魅力があります
世の中のビジネスが複雑化すれば、営業担当者だけでは判断できない経理的な処理が発生するケースが増えます。そこで営業担当者と電話やメール、打ち合わせを通じて日頃から密に情報交換を行い、相談に対して専門家としてアドバイスをすることで、ビジネスに貢献する実感が得られるのが魅力です。
また、総合商社では幅広い分野のビジネスを行っているため、多種多様な会計・税務処理に触れる機会も多く、幅広い経理の知識やスキルを習得してスペシャリストに成長することができます。

連結決算

三井物産は世界各国に所在するグループ企業と密接に連携してビジネスを行っています。グループ全体の経営成績と財政状態を的確に把握するために行われるのが連結決算です。国際会計基準(IFRS)に則り、グループ企業の財務経理担当者や関係部署と協力しながら、四半期単位で約500社の数字を束ねて連結財務報告を作成しています。私たちの作成する財務報告は、グループ内の経営陣にとどまらず、外部の投資家が判断を行うための重要な情報となっています。

こんな業務を行います
連結決算はグループ各社から寄せられる財務報告をもとに行われます。
三井物産グループのビジネスは多岐にわたっており、専門性の発揮が求められる会計テーマも幅広くあります。そこでテーマごとに、報告内容を分析して、大きな数字の変動や、その背景にあるビジネスの状況を把握します。それらを通じて作成した報告資料は、監査法人による監査・レビュー手続きを同時並行で進めながら(私たちは手続きがスムーズに進むよう、監査法人に対する説明や資料の提出も行っています)、経営陣へ提出され、最終的な三井物産の対外公表に繋がります。
こんな魅力があります
私たちの作成する財務報告には過去に起きたことにとどまらず仮定に基づく将来の見積りも含まれます。世界各国で幅広いビジネスを行っている三井物産グループの現在と将来について、数字を通じてその全体像の一面を捉えることができます。経営や投資家の判断に資する大事な成果物を作っているんだ、という自負が得られることがこの仕事の醍醐味でもあります。
一方で、新しいビジネスモデルの会計上の取扱いの検討などを通じて、時に会計基準として一般に整理しきれていない事象について関係者と協力しながら実務に落とし込んでいく経験もできます。これらを通じて会計のプロとして大きく成長できる点も大きな魅力です。

関係会社経理

関係会社経理は二つの業務を担っています。一つは三井物産グループ内の関係会社の財務経理業務です。小規模で経理要員がいない関係会社や、新しく設立された会社など、約30社から業務を受託しています。銀行、税理士、会計士など外部の専門家と接する機会も少なくありません。もう一つは、三井物産が海外に展開する駐在員事務所の経理業務のサポートです。海外32事務所で発生する各種経費などの内容が、社内規定や会計基準に沿って正しく処理されているかどうかをチェックする仕事です。

こんな業務を行います
三井物産が事業や投資を行う際に、新しく会社を設立することがあります。その管理者にヒアリングを行い、新会社の事業で発生する取引内容から、経理作業の量を見積って、業務を受託します。その後、実際に発生する支払いや経理システムへの入力、決算処理などを行います。駐在員事務所の経理では、支払った経費の内容がわかりにくい場合などに、現地スタッフとメールでやり取りをして確認します。また、経費実績が予算と大きく異なる場合には、その原因分析なども行います。
こんな魅力があります
会社の立ち上げから決算までに行われる財務経理業務を、すべて経験できる点にあります。しかも、複数の会社を任されるため、会計や税務に関する専門性を高めることができます。業務を通じて適切なアドバイスや仕組みづくりをすることによって、経費節減や節税などのメリットを出すことができれば、関係会社から感謝されることも少なくありません。駐在員事務所とのやりとりでは、各国の現地スタッフとのコミュニケーションで、語学力を活かせます。

決済業務

決済業務は大きく二つの役割を担います。一つ目は、三井物産が国内外の取引先に支払いを行う際に、その支払いの内容が、相手先からの請求書の内容に合っているかどうかを照合することです。二つ目は、三井物産の社員が業務で使用して、本人が立て替えている交際費や会議費などの経費について内容をチェックして精算すること。いずれの業務も、内容をしっかりと確認することで不正を防止し、正確な支払いや経費精算につなげています。

こんな業務を行います
支払業務は三井物産の営業担当者からの支払い依頼リストに基づいて処理します。リストに添付されている請求書が原本であるか、支払いに必要な口座や支払日などの情報が正しく記載されているかを確認します。そのうえで、支払伝票に記載された取引先名や金額などの内容が、取引先からの請求書の内容と一致しているかもチェックして不明点があれば営業部等に問い合わせをします。一方、経費精算業務では三井物産の社員の精算依頼内容と本人が立て替えた際に受け取った領収書を照合します。
こんな魅力があります
支払依頼リストと請求書の照合は、世界各国で様々なビジネスを展開していることを、取引先が発行する請求書を通して見聞することができます。また、巨額な取引の支払いでは、小さなミスが大きな損失につながりかねず、支払いに携わる緊張感もありますが、支払いが正しく実行されれば大きな達成感が得られます。経費精算業務は、社内ルールから外れた経費の使用や不正申請の防止などに貢献できます。いずれも経理の「最後の砦」としての役割を果たしています。

財務

商品の売買や投資などが行われると、それに伴って様々な国や通貨での代金の支払いや受取りを行う「資金決済」が発生します。三井物産とグループ会社のあらゆる資金決済を、安全・正確・確実に遂行するのが私たちの部門です。日常的に行われる比較的シンプルな決済もありますが、外為業務と呼ばれる海外との資金決済では複雑なものも多く、送金・着金の処理だけではなく、貿易書類を使った輸出決済や、輸入時に間に入る銀行との対応、貿易取引に関わる法令対応まで、とても幅広い仕事をしています。

こんな流れで行います
貿易取引では資金決済に先立って、営業側から取引に必要な一連の書類が持ち込まれます。その内容と決済の条件が合致して誤りがないかどうかを厳しく確認し、金融機関に書類を提出します。海外金融機関から問い合わせに対応することもあります。また、海外の会社に投資をする場合には、契約通りのスケジュールで確実に送金ができる方法を金融機関とも相談の上、社内の関係部署に情報提供・アドバイスしながら、送金手続を行います。特に決済金額が巨額の大型案件では、三井物産側で組んだチームに、決済のエキスパートとして参加する場合もあります。
こんな魅力があります
経済活動の血液にあたるお金を日々的確かつ円滑に決済する私たちの仕事は、企業にとって極めて重要で高い専門性を備えた業務です。単純な取引はなく、商慣習が異なる世界中の取引先のニーズに応え、営業をはじめ、時には国内外の金融機関などのあらゆる関係者と一緒に工夫をしながら、確実に決済するための手段を突き詰めて、最適な答えを見つけ出していきます。また、フィンテックと呼ばれる金融先端技術の実用化にも対応できるように、先を見据えて取り組んでいます。
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