幅広い経験と培った高度な専門性を活かし、
経営の立場から経理部門をリードする人材のインタビューをご紹介します。

PROFESSIONAL

M.SUZUKI

執行役員 副社長補佐 兼
エネルギー・コーポレート経理部長
2020年キャリア入社

全世界に展開する企業集団の
課題を解決するプロフェッショナルとして

執行役員として、決算・開示業務部、セグメント経理部、決済業務部、関係経理業務部で構成される経理業務部門全体を管掌しています。私の役割は現場の特定の業務をこなすというよりも、会社づくりそのものです。経理においてMFMがどのような機能をグループの中で果たせるのか、果たすべきなのかを考え、どうすればそれが実現できるのかに取り組んでいます。我々の仕事は、ビジネスの現場と目標を共有しながら、経理・会計的な知見や経験を活かして現場の困りごとや相談ごとを解決する方向に、どんどんシフトしています。それができるのがプロであり、そうした人材を育てるのが、私の現在の大きなミッションの一つです。我々が支えるのは、全世界で500以上のグループ会社を展開し、多様なビジネスを繰り広げる企業集団です。そこにはまさに千差万別の経理・会計上の課題があるはずです。そのクライアントに対して、200人以上在籍する当社の経理・会計のプロがスキルをフルに発揮し、課題解決に取り組みます。その土台づくりのために、あれはできるか、これはどうかと、試行錯誤する日々に私は心を躍らせています。

事業会社の経理業務のイメージが
大きくくつがえり大手監査法人から転職

以前は、大学在学中に取得した公認会計士の資格を生かし、監査法人に勤めていました。はじめは中小の監査法人でキャリアをスタートし、香港駐在を経験。その後4大監査法人の一つから声がかかって転職。グローバル展開する大手企業の担当や、日本の会計基準を策定する企業会計基準委員会への出向も経験しました。アカデミックともいえる委員会の世界も経験し、今度は経理会計業務を実務の面から経験してみたいと考えていた矢先に決まったのが、監査法人の被監査クライアントである三井物産の経理部への出向です。当時私が抱いていた企業の経理のイメージは「デスクで伝票を処理する仕事」。ところが三井物産では経理担当が業務の進め方を自分が最善だと思うやり方に変えられる、むしろ変えて当然というカルチャーで、そのドラスティックな仕事のやり方に大きな衝撃を受けました。それから数年が経ったころ、私に大きなターニングポイントが訪れました。それは、三井物産の連結決算業務や16ある事業本部のセグメント経理業務をMFMに移管するプロジェクトの担当になったこと。その時点で監査法人に戻るという選択肢もありましたが、一度乗りかかったプロジェクトを完遂したいという思いと、やりがいのある三井物産の経理業務を取り込んだMFMにさらなる可能性を感じて、MFMへの転職を決意しました。

経理・会計の専門知識を活かして
クリエイティビティを発揮できる環境

MFMへの入社時は、連結決算業務のPLチームリーダー兼副部長として10名程度の部下と共に三井物産から移管された業務を軌道にのせることに注力していました。ドラスティックな仕事を行っていた三井物産経理部の仕事を移管することは簡単なことではありません。単に親会社から与えられた事務仕事をこなすのではなく、MFMの社員が、グループ会社や事業部が進めるビジネスを理解し、経理・会計のプロとして主体的に関わり、決算数値の背後にあるビジネスのストーリーを意識しながら分析や集計を行う必要があります。しかも、より良い業務プロセスへの改善意識をもって臨むマインドが重要で、そうした営みを実行できる人や組織をつくっていかなければなりません。困難なミッションでしたが、私は企業活動に伴うより幅広い視点から、経理・会計の専門知識を駆使して業務フローやシステムを検討したり、どうやって組織をつくり動かしていくのかを考えるなど、クリエイティビティを発揮できる仕事に喜びを感じていました。従来以上の役割を求められ戸惑う人もいましたが、徐々にメンバーの思考や意識も変わってきました。それぞれが自主的に動いて、業務改善を実現する姿を見ると、今も胸が熱くなります。

新卒入社、キャリア入社にかかわらず
成果に見合ったポジションが提供される

その後、エネルギー・コーポレートのセグメント決算を担当する、約30名の部署の部長を3年半ほど務め、執行役員になりました。MFMにはこれまで執行役員という役職がありませんでしたが、経理業務部門を横断して統括するためのポジションが必要だということになり、私が初めての執行役員に就任させていただきました。MFMは新卒入社、キャリア入社にかかわらず、成果次第でそれに見合ったポジションを提供される会社だといえるでしょう。以前は三井物産からの出向者だけが管理職になっていたようですが、近年は経験を積んだMFM社員が管理職に登用されるケースも増えてきました。また、次の時代を担う新卒入社の中堅もラインリーダーとして徐々に頭角を現しています。今後私たちが目指すのは、新卒入社、キャリア採用、出向者にかかわらず、若手、中堅、ベテランのさまざまな人材が活躍し、協力し合いながら、成長していける社風・文化を、さらに強化することです。MFMはまだまだ成長していける会社。MFMがグループ内で果たす機能や期待される役割はどんどん広がっています。その広がる可能性の中で社員一人ひとりが「MFMをこうしたい」というアイデアを出し合うことができ、それを自分たちで実現していける会社にいることに、私はワクワクしています。

CAREER
1996年

新卒で監査法人に入社

大学3年生で公認会計士に合格したが、バブル崩壊後の就職難の時期で何とか中小の監査法人に入社する。

1997年

香港に3年間駐在

公認会計士として自らを差別化するために、香港の会計事務所に出向。言葉や文化の壁に苦しみながら経験を積む。

2002年

4大監査法人の一つに転職

海外での業務経験が転職エージェントの目に留まり、大手監査法人からオファーを受けて転職。グローバル企業を中心に担当する。

2010年

企業会計基準委員会に2年間の出向

社内公募で日本の会計基準を設定する企業会計基準委員会に出向し、アカデミックな環境の中でリース、企業結合の専門委員を経験。

2016年

三井物産経理部に出向(4年間)

決算の取りまとめや管理会計資料の作成を皮切りに、連結決算業務などを担当。事業会社の経理の面白さに圧倒される。

2020年

三井物産フィナンシャルマネジメントに転職

連結決算業務や16ある事業本部のセグメント経理業務の相当部分を、MFMに移管するというプロジェクトをきっかけにMFMに転職。

2022年

エネルギー・コーポレート経理部長に就任

エネルギーとコーポレートのセグメント決算を担当する、約30名の部署の部長を3年半ほど務め、業務も組織や人づくりにシフト。

2025年

執行役員に就任

MFMの経理業務部門全体を統括し、三井物産に対して提供する業務内容やそれを可能にする組織体制やシステムの推進を行う。

CLOSE