• 約定プロセス管理

  三井物産の事業部門が行う一つひとつの取引の流れに沿って適切な経理処理を行うのが、MFMが行う約定プロセス管理業務です。MFMは、総合商社である三井物産が国境を越えて行う多種多様な取引に対し、会計基準、税法、コンプライアンス、内部統制などの観点に照らして適正な会計処理を判断・実行。経理のエキスパートの立場から分析・検討し、会計監査、社内外への開示や税務調査のための会計情報を作成します。正しい経理処理遂行により誤りや不正の発生を未然に防止しています。また事業部門からの数多くの問い合わせに対して適切なアドバイスを行う｢牽制とコンサルテーション」の機能を備えています。

• 連結決算

  世界各国に所在する三井物産グループの企業が展開するビジネスについて、全体の経営成績と財政状態を、的確に把握するために行われるのが連結決算です。MFMでは国際会計基準（IFRS）に則り、各グループ企業の財務経理担当者や関係部署と協力しながら、四半期単位で約500社の数字を束ねて連結財務報告を作成。また、MFMが会計テーマごとに報告内容を分析して作成された報告資料は、グループ内の経営陣や外部の投資家が判断を行うための重要な指標となっています。

• 関係会社経理

  三井物産グループ内の関係会社に対する財務経理サービスも提供しています。三井物産が事業や投資を行う際に設立される新会社や、小規模で経理要員がいない関係会社など約30社から業務を受託。会計や税務に関する専門性を発揮しながら、財務経理プロセスの立ち上げや各種経理処理業務、決算処理などを行います。また、三井物産が海外に展開する駐在員事務所に対する経理業務もサポート。海外32の駐在員事務所に対して、各種経費等が社内規定や会計基準に沿って適正に処理できるようにバックアップしています。

• 決済業務

  MFMでは決済業務として二つのサービスを提供しています。支払い承認業務では、三井物産が商取引に際して国内外の取引先に支払いを行う際に、その内容が相手先からの請求書と合致しているかを、MFMが照合して支払い承認を行います。また経費管理業務では、三井物産の社員が業務で使用して申請した各種経費について、妥当性の確認も含めた経費精算を行っています。いずれの業務も第三者として内容を精査することで不正を防止し、正確な支払いや経費精算を実現しています。

• 出納・クリーン

  MFMでは出納業務として、三井物産の国内取引における円貨決済を担っています。代金回収および代金支払における各種処理を行うほか、それらに伴う領収証の発行や回収、預金照合なども行います。またドキュメンタリー（船積書類）を伴わない「クリーン」と呼ばれるT/T(Telegraphic Transfer)による外資決済サービスも三井物産の各事業部やグループ会社に対して提供。国内外での安全かつ効率的な決済を支えています。

• ドキュメンタリー

  MFMでは、海外との貿易において定着している決済手段としての輸出入信用状取引（L/C）や銀行保証状（Bond）を取り扱っています。例えば、輸出L/C決済においては、L/Cの内容と取引条件を基に作成されたドキュメンタリー（船積書類）が合致しているかどうか、厳密に確認・チェックし、決済に支障のない迅速なサービスを提供します。取引する相手国のカントリーリスクが相対的に高いと判断した場合などには、必要なリスクヘッジも行います。世界経済の変化を敏感にキャッチしながら、三井物産の輸出決済に伴うリスクの極小化を図っています。

• 為替証券市場

  MFMでは通貨・金利・株式に関する市場取引などの金融市場へのアクセス機能を有し、三井物産の各事業部やグループ会社の事業に対して、為替予約などの貿易の実需に関わる取引を行っています。為替レートの変動などのリスクをヘッジする目的での市場取引など、リスクマネジメント機能も担っています。 

• 計数管理

  三井物産全体の資金の流れをトータルに管理するのが計数管理サービス。計数管理部では各事業部・グループ各社への融資内容を確認、ディーリングの収支などを集計し、有価証券の現物管理も実施。そして保有する資金の増減に係わるポジション管理を行い、適切な執行がなされているかを第三者的な立場からモニタリングしています。

• グローバルキャッシュ
  マネジメント

  連結グループかつグローバルに最適な資金管理を行うのもMFMのサービスの一つです。各営業部門やグループ各社が事業や投資を実行するのに際して、社内外への貸付制度を通じて適切な形で資金を配分・供給し、その事業や投資の円滑な運営を支えています。

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